日本城郭検定で最難関にあたる1級の問題を分析しています。諸先輩方がネット上に残してくれた1級の過去問題をかき集めました。対象となる城郭検定は第8回、10回、12回、17回の一部です。最近の問題が少ないものの、多少は1級の過去問対策としてお役に立てるのではないかなと思っています。かき集めた過去問から頻出問題を探しました。そして、今回はその中でも3回出題された頻出問題を紹介します。個人で調べていますのでミスがあるかもしれませんが、ご参考までにどうぞ~。

城郭検定の1級で3回出題された過去問

1級で3回出題された【過去問1】

2013年からの発掘調査の結果、伊達晴宗から政宗の時代と推定される遺構が見つかり、伊達家山城と山麓居館として2016年、国指定史跡に指定された城はどれか。
①脇本城
②館山城
③岩出山城
④向羽黒山城










【答え】館山城
【出題履歴】第8回の53問目、第10回の63問目、第12回の84問目に出題

1級で3回出題された【過去問2】

高麗門は最も進化した城門だが、建て方によって旧式と土塀より高く立ち上がる新式がある。新式の高麗門がある城はどれか。
①名古屋城
②姫路城
③江戸城
④二条城










【答え】江戸城
【出題履歴】第8回の59問目、第10回の94問目、第12回の85問目に出題

1級で3回出題された【過去問3】

石垣は背面地盤の後方向にもたれて安定していると同時に、水平横方向にももたれ合って安定している。石垣の水平方向の力を分散させ、石垣横方向の安定に不可欠で重要な技法はどれか。
①出隅・入隅
②根石
③間詰め石
④反り










【答え】出隅・入隅
【出題履歴】第8回の23問目、第10回の65問目、第12回の74問目に出題

1級で3回出題された【過去問4】

多門櫓の中で二重又は二階の多門櫓が現存している城は3城だけである。次の中で二重、二階の多聞櫓が無い城はどれか。
①姫路城
②津和野城
③金沢城
④名古屋城










【答え】名古屋城
【出題履歴】第8回の83問目、第10回の83問目、第12回の95問目に出題

1級で3回出題された【過去問5】

土塀の一つに築地塀がある。中世の寺院などに使われたが、城郭に現存するものは少ない。姫路城の築地塀は知られているが次の城の中で築地塀があるのはどれか。
①備中松山城
②松山城
③大坂城
④二条城










【答え】二条城
【出題履歴】第8回の62問目、第10回の69問目、第12回の90問目に出題

1級で3回出題された【過去問6】

平安時代初期延暦22年(803年)坂上田村麻呂が造営 し、四方が築地塀と土塁で囲まれた古代城柵 で、発掘調査で現在の盛岡市にあることが確認された城はどれか。
①胆沢城
②伊治城
③多賀城
④志波城










【答え】志波城
【出題履歴】第8回の80問目、第10回の95問目、第12回の35問目に出題

1級で3回出題された【過去問7】

平成27年に、金沢城玉泉院丸庭園の復元整備が完成した。前田利長正室であった玉泉院の父親は誰か。
①丹羽長秀
②徳川家康
③上杉景勝
④織田信長










【答え】織田信長
【出題履歴】第8回の2問目、第10回の76問目、第12回の45問目に出題

1級で3回出題された【過去問8】

名古屋城天守の屋根瓦が、二重目以降全て銅瓦に葺き替えられたのは、いつの改修の時か。
①享保年間(1716~1736年)
②宝暦年間(1751~1764年)
③寛政年間(1789~1801年)
④天保年間(1830~1844年)










【答え】宝暦年間(1751~64年)
【出題履歴】第8回の45問目、第10回の92問目、第12回の30問目に出題